日本人の食物繊維は目標の7割しか摂れていない

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では1日の食物繊維目標量を女性18g以上・男性21g以上としていますが、実際の平均摂取量は14〜15g程度です。この不足は腸内環境の悪化・血糖値スパイク・肌荒れ・免疫低下・大腸がんリスク上昇と関連することが示されています。

種類特徴主な食品主な効果
水溶性食物繊維水に溶けてゲル状になるこんにゃく・オートミール・りんご・大麦・海藻・ごぼう血糖値上昇を緩やかにする・コレステロール低下・善玉菌のエサになる
不溶性食物繊維水に溶けず膨らむ玄米・全粒粉・豆類・きのこ類・ブロッコリー・根菜類便のカサを増やして便秘解消・腸の蠕動運動促進・有害物質の排出促進

腸内環境に最も効果的なのは水溶性と不溶性を2:1〜3:1の比率で摂ることとされています。どちらか一方に偏らず、両方を食事に取り入れることが理想です。

食物繊維が豊富な食品ランキング

食品目安量食物繊維量手軽さ
乾燥わかめ5g(大さじ2程度)約1.8gみそ汁に入れるだけ
きくらげ(乾燥)5g約3.4g炒め物・スープに
えのきたけ100g(1袋)約3.9gどんな料理にも合う
しいたけ(干し)10g約4.1g出汁に使えてうまみも増す
納豆50g(1パック)約3.4gそのまま食べられる
玄米ご飯150g(1膳)約2.1g(白米の約5倍)白米から変えるだけ
ごぼう70g(1/3本)約4.1gきんぴら・汁物に
おから(生)50g約5.8g炒め物・スープに混ぜる
大麦(押し麦)50g(白米に混ぜる分)約4.7g白米に混ぜて炊くだけ
オートミール30g(1食分)約2.6g電子レンジで1〜2分

食物繊維を「無理なく増やす」7つの方法

① 白米に押し麦・玄米・雑穀を混ぜる

白米2合に押し麦1/4合を混ぜて炊くだけで食物繊維が約2〜3倍に増えます。食感が変わり満腹感も上がります。玄米・雑穀米でも同様の効果。

② みそ汁に乾燥わかめときのこを入れる

乾燥わかめ(大さじ1)+えのきかしめじ少量をみそ汁に加えるだけで、1杯で食物繊維が2〜3g増えます。手間はほぼゼロです。

③ 毎日きのこ1種類を追加する

冷凍きのこ(えのき・しめじ・まいたけ)をストックしておいて、炒め物・鍋・スープに常に加えます。きのこは食物繊維・ビタミンB類・ビタミンDを同時に摂れる最高の食材です。

④ 間食をナッツ・果物に変える

ナッツ類(アーモンド20粒で約3g)・りんご半分(約1.5g)・バナナ1本(約1.1g)に間食を変えると、菓子類の置き換えで食物繊維が日に2〜4g増えます。

⑤ もずく・めかぶを1日1パック

コンビニで手軽に買えるもずく・めかぶは1パックで水溶性食物繊維が約1〜2g摂れます。そのまま食べられ、酢の成分が血糖値管理にも効果的です。

⑥ 豆類を週3〜4回取り入れる

納豆(1パック:3.4g)・蒸し大豆(50g:3.7g)・レンズ豆スープ(1食:5〜6g)など、豆類は食物繊維・タンパク質を同時に補える食材です。

⑦ 主食に全粒粉・ライ麦パンを選ぶ

白食パン→全粒粉パンに変えると食物繊維が約3〜4倍に。外食のサンドイッチ・トーストも全粒粉を選ぶだけで手軽に摂取量が増えます。

腸内細菌が急激に活発化してガスが大量産生され、お腹が張る・おならが増えることがあります。1〜2週間かけて少しずつ増やし、腸を慣らしていくのが賢明です。また食物繊維を増やすときは水分もしっかり摂ることが大切(1日1.5〜2L目安)。水分が少ないと便が硬くなることがあります。

「腸活」との関係:食物繊維がプレバイオティクスになる

食物繊維(特に水溶性)は腸内の善玉菌のエサ(プレバイオティクス)になります。善玉菌が食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸(酪酸・プロピオン酸など)を産生し、これが腸壁を強化・免疫を調整・血糖値を安定させる働きをします。ヨーグルト(プロバイオティクス)と食物繊維(プレバイオティクス)を同時に摂ると腸内環境の改善が加速します(シンバイオティクス)。

よくある質問

食物繊維をサプリで摂ることはできますか?
できますが、食品から摂ることが推奨されます。食品には食物繊維のほかにビタミン・ミネラル・ポリフェノールなども含まれており、相乗効果が期待できます。どうしても食事で足りない場合のサプリとしては、イヌリン・サイリウムハスク(オオバコ)・βグルカンなどが利用されています。ただし摂りすぎると消化器症状(ガス・下痢)の原因になるため、少量から試すことをおすすめします。
食物繊維を増やしたら便秘が改善しますか?
便秘の原因によって異なります。不溶性食物繊維の増加で便のカサが増えて改善するケースが多いですが、水分不足と組み合わさると逆に便が硬くなることもあります。水溶性食物繊維(こんにゃく・海藻・オートミールなど)は腸の動きを活発にするため、こちらも並行して増やすことをおすすめします。食物繊維を増やしながら1日1.5L以上の水分摂取を意識してください。
血糖値が気になりますが、食物繊維はどれくらい効果がありますか?
水溶性食物繊維は食後血糖値の上昇を約10〜30%程度抑える可能性が研究で示されています(食品・食べ方によって異なります)。特に食事の最初に食物繊維が多い食品(野菜・海藻・きのこ)を食べるベジファーストとの組み合わせが効果的です。糖尿病の治療中の方は薬との相互作用もあるため、主治医に相談の上で食事内容を変更してください。
🌿 食物繊維を手軽に増やすグッズPR・広告
押し麦・もち麦(白米に混ぜて炊くだけ)
目安:300〜800円
白米に10〜20%混ぜて炊くだけで食物繊維が大幅増。βグルカン(水溶性)が豊富で血糖値コントロールにも有効。続けやすい最もシンプルな食物繊維強化法です。
冷凍きのこミックス(食物繊維の便利食材)
目安:200〜600円
何にでも使える冷凍きのこは食物繊維・ビタミンDの補充に最もコスパが高い食材。みそ汁・炒め物・鍋に毎日少量加えるだけで積み上がります。

※ リンク先はECサイト検索結果です。実際の商品・価格はショップでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。